校長メッセージ

校長

草苑保育専門学校 校長

かやはら ひでお

栢原 英郎

受験生の方へ

草苑(そうえん)のホームページにようこそ
2022年の春学期が終わるころ、1年生全員に「入学前と入学後の草苑の印象」について、自由に記述するアンケートを取りました。
学校として大変嬉しかったことは、「想像どおり(あるいは想像以上に)楽しい」「不安が一杯だったが毎日が楽しい」という答えが多かったことです。ただ、学校はサークルではありません。保育者になるための知識と技術を「学ぶ」所です。
その学びについては、「理想の授業」「90分が充実している」という感想とともに、「授業は簡単という予想は外れた(が、ついていける)」「頭がパンク寸前」「保育者への道は簡単ではないと分かった」というコメントが数多くありました。時間割を見ても「心理学」「人間関係」など多彩な講義科目が並んでいます。
皆さんは、幼稚園児や保育園児になるわけではありません。その子供たちを教え、育てる人間になるのです。同時に、子どもたちから教えられ、皆さん自身も成長します。2年間の苦しい日々の後に、その世界が待っています。それは挑戦する価値のある世界です。

保護者の方へ

保育者の志望理由で代表的なものが、学生自身の幼稚園、保育園の時代にお世話になった優しい先生の記憶です。「自分もそのような先生になりたい」と願って本校の門をたたいてくれます。でも、その先生がどんなに大変な勉強をして幼稚園の先生や保育士になったかは、もちろん園児には語らないでしょう。
上記の学生アンケートには、そのギャップに戸惑う学生のコメントが多くみられました。「自動車教習所のような(実技と規則を教える)ところかと思ったが、違った」とか「実技(お遊戯やお絵描き)の授業が多いのかと思ったが、座学・講義が多い」とか「覚えることが多すぎる」とか、「楽しさを想像したが、厳しいし、堅苦しい」といった感想は、その誤解が背景にあるように感じました。
幼稚園の先生は「教職」の体系の一部です。ですから「教育実習(幼稚園)」があり、保育士資格の為には「保育実習(保育所・施設・児童館)」があります。「実習から帰ってくると学生は一回り大きくなる」と言われているように、学生にとっては大変な試練の時です。
2年間の学びを乗り越えるために必要なのは、「意欲」です。さらに「我慢する力」です。「自分は絶対に幼稚園の先生になる」あるいは「保育所の保育士になる」という意欲、使命感が学生を支えます。保護者の方も学生の背中をしっかりと支えて下さい。